『八王子の月見草』 第38草[2007年07月06日]
第38草 ”初めてのリハーサル”
マドリーヌの”Evening Primrose”脱退ライブの
一ヵ月後のある日・・・
「おはようございまーす!」
葵がリハーサルスタジオに顔を出した。
そう、今日は葵が初めて
”Evening Primrose”のリハーサルに参加する日だ。
「ういーすっ!」
他のメンバーは既にスタジオのロビーにいた。
トモリーヌが真っ先に葵に話しかけた。
「葵ちゃん、やっとこの日が来たんだねー。楽しみだなー。」
「はい!私もすごく楽しみです。なんか夢みたいです。
私の憧れていたバンドで歌わせてもらえるなんて!」
「そうかーそれは光栄だな。
あっ、もうそろそろ時間だ。スタジオに入ろ!」
スタジオに入るなり、
葵はマイクの準備の仕方が解らずと惑っていた。
「すいませーん!なんか良くわからないんですけど・・・」
すると、カワシーヌが手を差し伸べた。
「これは、こうやって・・・ここに差し込む。
このツマミはボリュームのツマミね!」
「わかりました!ありがとうございます!」
みんなの準備ができ、やっと音を合わせることとなった。
葵が心の中でつぶやく。
『ついに、この日が来たんだ。精一杯、歌おう!』
トモリーヌが、
「じゃー最初は『CHILD EIGHT』!!」
ドラムのラキアーヌがふたつスティックを鳴らす。
”Evening Primrose”の叙情的なメロディーが奏でられる。
それに、葵の歌もかぶせられた。
そして、メンバー誰もが思ったことだろう。
『ぴったりだ』と・・・
曲が終わりトモリーヌがすかさず口を開いた。
「葵ちゃん!良いねー!ばっちりだよ!」
みんながうなずいた。
「本当ですかー!?ありがとうございます!」
そして、普段は無口なラキアーヌが口を開いた。
「葵ちゃん。もう、同じメンバーなんだから敬語はなしね。
うちらも、葵ちゃんじゃなくて、『葵』でいくから!」
「はい!わかりました!
あっじゃなくて、わかったわ・・・。でも、何か違和感!?」
「ははははははっ!!徐々にで良いよー!はははっ!」
つづく・・・
『八王子の月見草』はフィクションであり、物語に登場する人物、団体、場所等は実際のものとは一切関係ありません。
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次回予告
ばっちりでぴったりだった葵!!
これからどんな試練が待ち受けているのか!?
次回の『八王子の月見草』は・・・
”マドリーヌの想い”
お楽しみに!
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『八王子の月見草』 バックナンバー
第1草 『倉橋という男』
第2草 『次の店』
第3草 『深い事情』
第4草 『楽しい日々』
第5草 『美味しい料理』
第6草 『プレゼント』
第7草 『謎の女』
第8草 『傷』
第9草 『過去』
第10草 『煙草』
第11草 『約束』
第12草 『永遠に』
第13草 『顔色』
第14草 『リザローブ』
第15草 『アフター』
第16草 『衝撃』
第17草 『告白』
第18草 『転機』
第19草 『旅立ち』
第20草 『面接』
第21草 『新たなる序章』
第22草 『想像』
第23草 『もう一人の月見草』
第24草 『驚きの連続』
第25草 『緊張』
第26草 『楽屋前』
第27草 『以外な告白』
第28草 『驚きの真実』
第29草 『オーディション』
第30草 『鼓動』
第31草 『迷い』
第32草 『決心』
第33草 『再会』
第34草 『愛しのマドリーヌ』
第35草 『終演』
第36草 『アンコール』
第37草 『姉妹』





