『八王子の月見草』 第37草[2007年06月22日]
第37草 ”姉妹”
”Evening Primrose”のライブが終わり、
葵は楽屋の前に立っていた。
葵はその楽屋を訪ねるか否か迷っていた。
そして、一息つきドアをノックした。
「はーい!!」
この元気の良さはトモリーヌだとすぐに葵はわかった。
「あの、お疲れ様でした!!!すごく良かったです!!」
「ういーすっ!!ありがと!!」
「あの・・マドリーヌさんは・・・?」
「あっ、ちょっと待ってー、マドリーヌ!!葵ちゃんだよ!」
するとマドリーヌは奥のほうから叫んだ!
「そんなとこでくっちゃべてないで、入って来なよ!」
ライブの最後のしんみりした様子はなく元気なようだった。
「あっ!はい!」
葵は慌てて楽屋に入り、マドリーヌのもとへかけよった。
「あの、お疲れ様です!」
「お疲れ!でも、最後は参ったなー
私らしくなかったなー!みっともないとこ見せて悪かったな!」
「いや、そんなことはないです。とても感動しました!」
「おっ!そうか!ありがとな!葵!」
「はい・・・あの・・・・最後の曲、
あっアンコールの曲じゃなくて『月見草』って曲、
すごく良かったです。
私、あの歌を聴いて母を思い出しました。」
「へー葵も母親のこと思いだしたんだー。でもなんで??」
「私の母親も『小夜子』って言うんです。」
「あっ!そうか!だからかー!でも偶然ってあるもんだなー」
「それで・・・私の母も私が子供の頃に死んでしまって。」
「すごい偶然・・・・って事は・・・妹!!??? なわけないよなー。」
「うん、そうですね。でも、あの歌を聴いている間、
実際にマドリーヌさんが私のお姉さん
だったらいいなーって思っていました。」
「それは光栄だね!でも本当に、
もしかしたらあり得るかもね!私と葵が姉妹ってことが!」
「はい!」
つづく・・・
『八王子の月見草』はフィクションであり、物語に登場する人物、団体、場所等は実際のものとは一切関係ありません。
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次回予告
マドリーヌと葵は!!
本当の姉妹なのか!?
次回の『八王子の月見草』は・・・
”初めてのリハーサル”
お楽しみに!
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『八王子の月見草』 バックナンバー
第1草 『倉橋という男』
第2草 『次の店』
第3草 『深い事情』
第4草 『楽しい日々』
第5草 『美味しい料理』
第6草 『プレゼント』
第7草 『謎の女』
第8草 『傷』
第9草 『過去』
第10草 『煙草』
第11草 『約束』
第12草 『永遠に』
第13草 『顔色』
第14草 『リザローブ』
第15草 『アフター』
第16草 『衝撃』
第17草 『告白』
第18草 『転機』
第19草 『旅立ち』
第20草 『面接』
第21草 『新たなる序章』
第22草 『想像』
第23草 『もう一人の月見草』
第24草 『驚きの連続』
第25草 『緊張』
第26草 『楽屋前』
第27草 『以外な告白』
第28草 『驚きの真実』
第29草 『オーディション』
第30草 『鼓動』
第31草 『迷い』
第32草 『決心』
第33草 『再会』
第34草 『愛しのマドリーヌ』
第35草 『終演』
第36草 『アンコール』





