『八王子の月見草』 第33草[2007年05月25日]
第33草 ”再会”
翌日の朝に葵は子八商事に電話をして、
石山と会社の昼休みに会うことになった。
そして葵は新横浜に向かった。
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「やぁー・・・久しぶりだな・・・
葵・・・あれから元気だったか・・?」
「うん、まあね・・・」
「ずっとあれから考えていたんだ。
葵のことを思うと軽率な発言だったと思う。
本当にすまない・・・」
「ううん。いいの・・・
それなりの事情があったんでしょうから・・・」
「大人になったな、葵。」
「まだまだ子供よ・・・
だって、こないだは言いたいこと言うだけ言って、
勝手に飛び出して・・・」
「・・・今日は会いに来てくれてありがとう。
何かあったのか?それとも・・・」
「うん、あるバンドのボーカルとして
私がメンバーに入ることになったの。
何もこんなこと報告する必要ないと思ったんだけど、
・・・一応ね。」
「そうか、小さい頃も歌うまかったもんな。」
「あっ、ママと同じこと言ってるよ。
それに・・・私のこと忘れてなかったんだね。」
「あたりまえだよ。私の娘だからね。
今までだって一度も葵のことは忘れたことはなかったよ。」
「今日、会いに来たのは、本当は自分の意思じゃないの。
倉橋さんがもう一度会って来いって言ってくれたの。」
「そうか。倉橋くんがか・・・」
「だから、倉橋さんにもお礼を言っておいて欲しいの。
いつも助けてもらっているから・・・」
「わかった。必ず言っておくよ。」
「ありがと。お願いします。」
「また、会いに来てくれるよな?」
「うん、でも今度はお父さんが会いに来て。
私の歌う姿を見にね。」
「ああ、もちろん!」
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葵の気持ちは石山に会ってすっきりしていた。
でも、何かがまだ心のずっと奥の方に
残っているような気がしていた・・・
つづく・・・
『八王子の月見草』はフィクションであり、物語に登場する人物、団体、場所等は実際のものとは一切関係ありません。
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次回予告
ついに、この日が来た!!
葵も楽しみにしていたこの日が!!
次回の『八王子の月見草』は・・・
”愛しのマドリーヌ”
お楽しみに!
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『八王子の月見草』 バックナンバー
第1草 『倉橋という男』
第2草 『次の店』
第3草 『深い事情』
第4草 『楽しい日々』
第5草 『美味しい料理』
第6草 『プレゼント』
第7草 『謎の女』
第8草 『傷』
第9草 『過去』
第10草 『煙草』
第11草 『約束』
第12草 『永遠に』
第13草 『顔色』
第14草 『リザローブ』
第15草 『アフター』
第16草 『衝撃』
第17草 『告白』
第18草 『転機』
第19草 『旅立ち』
第20草 『面接』
第21草 『新たなる序章』
第22草 『想像』
第23草 『もう一人の月見草』
第24草 『驚きの連続』
第25草 『緊張』
第26草 『楽屋前』
第27草 『以外な告白』
第28草 『驚きの真実』
第29草 『オーディション』
第30草 『鼓動』
第31草 『迷い』
第32草 『決心』





