『八王子の月見草』 第31草[2007年04月27日]
第31草 ”迷い”
カラオケ店を出た後、
Evening Primroseのメンバー、
倉橋と葵のふたてに別れて帰っていた。
マドリーヌが葵について感心しながら言った。
「それにしてもあの葵って子、恐ろしいね。
正直あそこまでうまく歌えるとは思わなかったよ。
もしかしたら、化けるよ。とてつもなくでかい物に・・・」
すると、トモリーヌが
「なっ!俺の言ったとおりだろ!
なんか違うなーと思ったんだよなー。」
「そうだな。珍しいこともあるもんだ。」
「なんでだよ!!!」
「ハハハハハハハハハッハッハッハッハ!!!!」
一方、葵と倉橋は・・・
「どうするんだい?
なんかとんとん拍子に事が運んじゃって・・・」
「ほんとにね。
でも、何か私のやりたいことが見つかったみたい・・・
って感じかな?」
「そうか。じゃ、やってみなよ!
とことん突っ走って有名になって金持ちにでもなっちゃえ!」
「うふ♪そうね♪」
ふと、倉橋が真剣な目つきに変わった。
「それはそうと葵ちゃんとお父さん、
このままじゃいけないと思うよ。
きっとこのままじゃ後悔すると思うし・・。
もう一度お父さんと会ってみればどうかな?」
「そうね・・・私、あの時は何が何だか・・・
言いたいこと言って出てきちゃったからね。
もっと落ち着いて話せばいいかもね。
でも、今さら何を話せばいいんだか・・・」
「とりあえず、仲直りだけでもしたらどうかな?」
「仲直りか・・・出来そうもないけど・・・。
『イブプロ』に加入する決心がついた時にでも、
報告しに行こうかな・・・」
「あっ!?じゃーもう葵ちゃんの心は決まってるんだね。」
「んー・・・まだ、半々だけどね。」
とは言うものの、
この時はもう既に葵の心は
倉橋の言うとおり決まっていたのである・・・
つづく・・・
『八王子の月見草』はフィクションであり、物語に登場する人物、団体、場所等は実際のものとは一切関係ありません。
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次回予告
果たして葵は
”Evening Primrose”に加入を決めるのか!?
次回の『八王子の月見草』は・・・
”決心”
お楽しみに!
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『八王子の月見草』 バックナンバー
第1草 『倉橋という男』
第2草 『次の店』
第3草 『深い事情』
第4草 『楽しい日々』
第5草 『美味しい料理』
第6草 『プレゼント』
第7草 『謎の女』
第8草 『傷』
第9草 『過去』
第10草 『煙草』
第11草 『約束』
第12草 『永遠に』
第13草 『顔色』
第14草 『リザローブ』
第15草 『アフター』
第16草 『衝撃』
第17草 『告白』
第18草 『転機』
第19草 『旅立ち』
第20草 『面接』
第21草 『新たなる序章』
第22草 『想像』
第23草 『もう一人の月見草』
第24草 『驚きの連続』
第25草 『緊張』
第26草 『楽屋前』
第27草 『以外な告白』
第28草 『驚きの真実』
第29草 『オーディション』
第30草 『鼓動』





