『八王子の月見草』 第19草[2007年01月26日]
第19草 ”旅立ち”
翌日、倉橋は所長の恒川に早速昨日の葵の事を話してみた。
恒川所長は話しを聞き入れ、
人事部長に相談してみるとのことだった。
何日か経って、
人事部長の了解を得られたとの事を知らされた倉橋は
早速、葵に電話をしてみた。
「もしもし、倉橋ですけど、葵ちゃん?」
「はい。そうですけど。」
「この間の話なんだけど、考えて見てくれたかな?」
「うん、でもやっぱり迷惑なんかじゃないかと・・・」
「そんなことは全然ないよ!所長も部長もOKだってさ!」
「ほんとに!?」
「うん、本当だよ。やる気があれば大丈夫だって!」
「ありがとうございます。
私、決心しました!やらさせて頂きます!」
「あ~良かった~!
ほんと断られたらどうしようかと思っていたんだ。
で、早速なんだけど来週の月曜日の10:00に
本社で人事部長の面接があるから、
履歴書を持って本社に行って欲しいんだけど大丈夫かな?」
「はい!大丈夫です!なんか段取り早いですね~倉橋さん!」
「そんなことないよ~ただ葵ちゃんが心配なだけ、ただ・・・」
倉橋はそう言って言葉を詰まらせた。
「ただ?何?」
「ただ、葵ちゃんに幸せを感じてもらいたいんだ。
まずその一歩を手助けしてあげたいんだ。」
「ありがとう。倉橋さん、相変わらず優しいんですね。」
それは、小夜子の娘だから・・・
と倉橋は思ったと同時に、
また何か別の感情が湧き出てきているような気がしていた。
「うん、じゃ面接の時間に遅れないようにね!」
「はいっ!了解しました!」
そう言って、二人は電話を切った。
つづく・・・
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次回予告
果たして葵はどうなってしまうのか?
ある人物の登場で葵はいったい!?
次回の『八王子の月見草』は・・・
”面接”
お楽しみに!
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『八王子の月見草』 バックナンバー
第1草 『倉橋という男』
第2草 『次の店』
第3草 『深い事情』
第4草 『楽しい日々』
第5草 『美味しい料理』
第6草 『プレゼント』
第7草 『謎の女』
第8草 『傷』
第9草 『過去』
第10草 『煙草』
第11草 『約束』
第12草 『永遠に』
第13草 『顔色』
第14草 『リザローブ』
第15草 『アフター』
第16草 『衝撃』
第17草 『告白』
第18草 『転機』





