『八王子の月見草』 第14草[2006年12月08日]
第14草 ”リザローブ”
『リザローブ』・・・そこは、いわゆるキャバクラである。
美人揃いの従業員で躾の方もしっかりしている。
ただ、他の所と違うところは全員身寄りのない女性ばかりであった。
荒井 「いやいやいや、久しぶりですね~」
武森 「倉橋さん、指名とかいるんですか?」
倉橋 「いないよ~。だってここ初めてだも~ん!」
東長 「『だも~ん』ってまたまた~。」
荒井 「情報は入ってきますよ~。
この前だって、違うとこに行った時、
倉橋さんは初めてだって言ってたんですけど、
席に付いた女の子に
あっ!この人見たことある~♪
って言われてたじゃないですか~」
武森 「やはり!ダメですよ~倉橋さん正直に言わないと~」
倉橋 「あれ~そんなことはないない!」
4人が席に座って間もなく、女性が3人それぞれの隣に座った。
「スミレで~す♪」
「カトレアで~す♪」
「カキツバタで~す♪」
「よろしくお願いしま~す♪」
倉橋は1人足りないことに気付き、
「あれ!?1人足りないけど・・?」
「すいませ~ん!今日なんか忙しくてもうちょっとしたら来ますよ~♪」
たわいもない話をして10分たったぐらいか、
リザローブのマーガレットママに連れられてもうひとりの女性が来た。
「よっ!待ってました!」
武森が調子よく叫んだ。
「お待たせして申しわけございません。
いつもご来店ありがとうございます。
昨日入店したばかりの新人でございます。
さっ、自己紹介ね!」
ママがにこやかに言った。
「はじめまてヒマワリです。
まだ不慣れな所があるかもしれませんが、
どうぞよろしくお願いします。」
そう言うとヒマワリは倉橋の隣に座った。
ヒマワリは綺麗だった。
髪はストレートで長く、目が二重瞼で大きくて可愛い感じの美人だ。
倉橋は心の中でふと小夜子に似ていると思った。
どことなく緊張した様子のヒマワリだった。
ふと東長があることに気づき、
「あれ!?ここってみんな花の名前なんですね~」
「そうなんです~♪よく気づきましたね~さすが色男♪」
「エロ男なんですけどね~」
「ははは~・・・」
楽しいひと時はあっという間に過ぎていった。
そんな中、ひとり倉橋は他の3人には内緒でヒマワリをアフターに誘っていた・・・
つづく・・・
『八王子の月見草』はフィクションであり、物語に登場する人物、団体、場所等は実際のものとは一切関係ありません。





