『八王子の月見草』 第12草[2006年11月24日]
第12草 ”永遠に”
不敵な笑みを浮かべ明美が言った。
「葵ちゃん。私はママの知り合いなのよ。
私に何かあったら葵ちゃんをよろしくって
小夜子に頼まれていたのよ。」
何でこの女の人は私の名前を知っているのだろう。
涙を拭いながら明美の方を見た。
「ママのお友達?」
「そう。ママのお友達。」
冷めた目で葵を見つめる明美だった。
「さ、葵ちゃんこっちへおいで。」
「でも、ママが!?」
「大丈夫。警察の人があとはやってくるわ。」
そう言うと、
明美は葵の手を強引に引っ張ってどこかへ連れて行ってしまった・・・
「いやだよ!いやだよ~!離してよ!ママ~!!」
尚も強引に明美は葵の手を引っ張り
その場から遠ざかっていく二人だった・・・
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その頃、駅で待っていた倉橋は
何か向こうのほうでザワザワしているのに気が付いた。
何かと近づいてみたが、人だかりで何か見えない。
それを押し分けて中に入ってみた。
すると、そこに小夜子が倒れていたのが見えた。
「小夜子・・!?小夜子!!」
倉橋の頭は混乱していた。
「・・・小夜子。なんで!?どうして!?なんでこんな姿に!?」
「さぁ~どいてどいて!」
数人の警察官が来て現場検証が始まった。倉橋は小夜子から強引に離れさせられた。
そう・・・永遠に・・・
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つづく・・・
『八王子の月見草』はフィクションであり、物語に登場する人物、団体、場所等は実際のものとは一切関係ありません。





