『八王子の月見草』 第5草[2006年08月21日]
第5草 ”美味しい料理”
「さ~何を食べようか~? でもその前に飲み物は?」
二人が決めかねていると店員が先に飲み物の注文を取りにやってきた。
「う~ん、じゃ~君の誕生年のワインにしよう!」
そう言って、倉橋はおもむろにワインを頼んだ。
「1969年産のクロ・ド・ヴージョありますか?」

店員がもちろんとうなずきその場を去って行った。
「倉橋さん、すご~い!ワイン通なんですね!」
「ま~ね。料理は何にしようか?」
倉橋はワインのことをサラッと流したのは昨日の夜、
こっそり小夜子の誕生年のワインを調べていたのだ。
「どれにしようかな~倉橋さんのお薦めはどれ?」
「そうだな~パエリヤとか美味しいよ!」
「うん、それいい!」
店員が、注文を聞きに来て、それを注文した。
倉橋はその他の料理のお薦めを聞き、
適当に持ってきてくれと言った。
10分たったぐらいか、定員がお薦めの料理を持ってきた。
「わ~美味しそう!これな~に?」
「若鶏のエスパニョーラソース煮!」
次に持ってきた料理は、小夜子が尋ねる前に倉橋が言った。
「これは、ダチョウモモ肉のステーキの
ファッションペッパー風味でございま~す!」
「倉橋さんってすごい!何でも知ってるのね!」
「それほどでもないよ。」
倉橋はそれほど顔には出さなかったが、
心の中はすごい満足で幸せだった・・・
その店の奥で、
二人をじっと見て薄笑いを浮かべている女性のことなど何も知らずに・・・
つづく・・・





